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1979 Snapshot

Snaphot [GDW]

"Snapshot" was designed by Marc W. Miller and the small boxed edition published from Game Designers' Workshop (GDW) in 1979. The game in color box edition came out in 1983. This is an adaptation of the Traveller Sci-Fi RPG's personal combat rules for shipboard combat.

 "Snapshot"は、Sci-Fi RPGトラベラー の個人戦闘システムを用いた小型宇宙船内部での個人戦闘シミュレーションである。 Sci-Fi RPGトラベラー関連のボード・シミュレーションは1985年〜1987年にかけて、ホビージャパンがライセンス生産したので、数多く出版された。1979年初版のSnapshotはトラベラー関連のシミュレーションでも初期の作品で、ライセンス生産された「メイデイ」と同じSeries 120コンポーネントなので、ライセンス生産されても不思議のないゲームでした。

 Sci-Fi RPGトラベラーをプレイした人は、宇宙船内で異星生物が逃げ出したとか、ハイジャック、船員の反乱、乗り込み戦闘といった状況を、1度位は経験していると思う。Snapshotのシナリオは、これらの状況を100トン偵察艦や200トン自由貿易船の船内マップ上での個人戦闘として扱っている。このためライトニング級辺境巡洋艦内部での個人戦闘と比較すると、トラベラー関係者にお馴染みの戦場となるだけに、ライセンス生産されなかったことが残念である。私は、ホビージャパンが個人戦闘を扱ったボードゲームとして「アザンティ・ハイ・ライトニング」のライセンス生産を計画していたので、Snapshotのライセンス生産をしなかったと考えている。

 Fig. 1は、私のコレクションの逸品である、1979年初版限定で4071箱が印刷されたGreen background box版"SNAPSHOT"である[1]。緑色をベースとした小箱(9 x 6 x 1.5 inch)に、Paul Jaquay のイラストが描かれている。

 ゲームの内容物は、個人を表す駒と、宇宙船デッキ・プランのマップ、ルールブックと個人武装と防具に関するチャート1枚であった。ゲームの内容は、デッキ・プラン内での移動/戦闘ルールを用い、狭い宇宙船内部での低重力戦闘や真空の利用して戦うものである。戦闘ルールと防具に関しては、トラベラーの基本セットと同じであり、船内移動ルールがこのゲームのポイントである。


Fig. 1 Game components of "Snapshot" in a first edition of the series 120
The box cover is a green background box.

 Fig. 2は、第1版とされるBlack background box版"Snapshot"である。1980年から1982年の間に、8681箱がreprintされた[1]。ボックスは"TRAVELLER"パッケージのバリエーションで、黒をベースに"SNAPSHOT"の文字色を緑色("TRAVELLER"は赤文字)に変更してある。また、ルールブック表紙の緑色が濃くなっている。細かい点では、チャートの両面印刷が長辺(上下)綴じから、短辺(左右)綴じに変更されている。


Fig. 2 Game components of "Snapshot" in the series 120 small box
The box cover is a variation of the traveller box with illustration add and the primary color changed from red to green.

 Fig. 3は、1983年に出版されたChris Whiteが描いたカラーイラストの平箱(11 x 9 x 1 inch)版のSnapshot第2版である。この版は3300箱出版された[1]。ゲームの内容物は、同じであるが、チャート、マップとも、折り目が少なく使い易くなっている。ルールに変更は無いが、ルールブックがボックスと同じサイズになった。


Fig. 3 Game components of "Snaphot 2nd edition" in the color box
"Snaphot 2nd edition" published in color illustration box in 1983.
The rule booklet was not same size as 1st edition.

 古いSci-Fiゲームの評価が低い傾向がある"Board Game Geek"での評価は6.3、同時期の同じTraveller board gameのMaydayよりも評価は高いが古典Sci-Fiゲームとしては普通である。雷鳴社(Raimei Co.) が「スナップショット」日本語版の出版を計画していたが、計画倒れに終ってしまった。

Reference

[1] Marc W. Miller: The Classic Games, pp. 37 (Far Future Enterprises, 2001).


1. GDW Sci-Fi Games
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