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2006 外惑星動乱記

First Superior Planets Revolt [Self published]

"First Superior Planets Revolt" was designed by Kiyohide Nakaminami (a.k.a. "AMI"), and published by him self in 2006. The game is based on Koushu Tani's novellette series"History of Aerospace Force". The game is not a simulation like "Battlefleet Mars", but simulates this revolt with the "War at Sea" system

 谷甲州著の「航空宇宙軍史」シリーズは、「仮装巡洋艦バシリスク」を読んで以来、読み続けているSci-Fi小説である。そしてタナトス戦闘団のダンテ中佐は好きなキャラクターの1人である。そんな「航空宇宙軍史」のウォーゲームのテストプレイに、はるぜひ君がゲームサークルSOLGERで参加したと聞き「外惑星動乱記」に興味をもった。

「航空宇宙軍史」シリーズは、太陽系内宇宙戦争(内戦)を既知の天文学・物理学・化学・数学・工学技術などに基づく論理的な描写と理論上実現可能なアイデアで記述しているハードSF(hard science fiction)に分類される。同じ分類に属するシミュレーション・ゲームには"Battlefleet Mars"や"Double Star"がある。星系内宇宙戦争は、惑星の自転や公転、そして宇宙空間の横断に必要な長い時間が戦争に大きな影響を与えるが、既知の天体物理モデルで再現できる戦場である。「外惑星動乱記」が、このハードSci-Fiな世界をどの様にボード上に再現しているのかに興味があった。

 Fig. 1は、はるぜひ君に購入してきてもらった外惑星動乱記である。A4サイズ4枚に印刷された土星軌道までの太陽系、厚紙のカードシート5枚、カウンターの厚紙シート1枚とB5サイズのルールブックとA4のFAQが入っていた。はるぜひ君によると、私の考えている感じのゲームとは異なり、カードを使ったWar at Seaとのこと。確かに私の考えていたような1980年代的なハードSci-Fi & シミュレーション・ゲームではなく、1993年の"We the people" [AH]から始まり2000年代に盛んになっていた、カード・ドリブン型のウォーゲームであった。「航空宇宙軍史」の様々なエピソードをゲーム中に入れるのにカード・ドリブン型システムが良かったのだと思う。

 ゲームの紹介はbqsfgameの日記暇人工房が参考になる。外惑星動乱記 は、"Board Game Geek"にも登録されている。


Fig. 1 Game components of "First Superior Planets Revolt"
It includes a solar system printed on eight sheets of A4 paper and counters and game cards printed on cardboard that you need to cut yourself.


3. Other Sci-Fi Games
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